自宅でできる、ちょっといい感じのコピー本の作り方

自宅でできる、ちょっといい感じのコピー本の作り方

2020-06-01

同人誌を作りたいけど高い、締切が早い、装丁にこだわりたい人にコピー本をおすすめするための記事です。

特に同人初心者ならコピー本を1回くらい作ってみるのもアリだと思います。

  • 本文およそ30pまで
  • 発行部数はおよそ100部まで
  • B5~A5サイズ

というコピー本を自宅で作るのに、私がコスパ良くて楽でそれなりのクオリティのものが作れると思っている方法をまとめておきます。
ページ数と発行部数が「およそ」なのは、別にそれ以上超えても作れるけど面倒臭いと思うしそれならオンデマンドでもいいと思うよということです。

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必要なものを揃える

  • カッターナイフ(¥100)
  • カッターマット(¥100)
  • 金属製の定規(¥100)
  • ホッチキスと芯(¥200)
  • 両面テープかボンド(¥100)
  • 表紙(¥4000)
  • 本文用紙(¥1,600)
  • プリンターのインク(金額は機種等による)
  • 紙見本帳(無料)

※本文20p、100部、表紙片面フルカラー、B5サイズの本を作る場合で、自宅にA4まで印刷可能のプリンターを持っていると仮定しています。

自宅にプリンターかコピー機がないと色々面倒なので無い人は準備しておいて下さい。

紙見本を取り寄せる

まず最初に紙見本を取り寄せます。重要。
どういう紙があるか手元に見本があるとすごく便利。
これを見ながらどういう表紙にするか考えますが、一番最初はコピー本の本文用紙について悩みます。

  • スターブックス [紙見本]
    同人誌印刷会社なだけあってコピー本作るのに便利。
    いずれページ数や部数増えるならここでオンデマンド印刷すると良いと思う。
  • グラフィック [紙見本]
    紙がこれでもかってくらいいっぱい綴じてある辞書みたいな冊子が届く。多すぎて重い。一生分くらいある。
    一般印刷会社のように見えるけど、すみっこで同人誌の印刷特集ページがあったりする。ポストカードやポスター頼む時はここが安いし綺麗なので覚えておくべき。同人誌表紙印刷もやってる。

とりあえずここの二つ取り寄せておけばまず問題ない。
必要だったり欲しかったりしたら他のも取り寄せてみてください。

本文用紙について考えよう

本文用の用紙はその辺に売ってるコピー紙でもいいけど、99%透ける
何故なら紙が薄い。なので厚めの紙を揃える必要があります。

ここで紙を上質紙(真っ白)にするかキンマリ(淡い黄色の紙)にするか考えます。
上質紙は真っ白なので綺麗というかTHE紙って感じ。
私はキンマリをオススメしておきます。目にやさしい。

ペーパー ミツヤマ
本文用に使う紙を買うならミツヤマさんがオススメ。

まずはスターブックスとグラフィックの紙見本見ながら透け具合とか大体で良いから見て、ミツヤマさんでA4のサンプル用って書いてある用紙を数枚ずつ買う。そして自分の原稿を両面印刷して透け具合を確かめる。
厚さは72.5k~110kの間が透けないし一般家庭のプリンターでも印刷できるのでその辺で探してみてください。

紙が届いたら本文を実際に両面印刷してみて透け具合はどうか確かめます。ベタが濃いページ、トーンが濃いページを中心に印刷してみると良いと思う。

そして、この厚さが丁度いいなという紙を買っておきます。
探すのが面倒な人のために、多分この辺が良いだろうなという私的オススメの紙への直通リンクおいておきます。

B5サイズの本を作る(B5サイズ片面に1ページ印刷する)

A5サイズの本を作る(A4サイズ片面に2ページ印刷してA5にする)

買う時にY目があるならY目がいいです。折りやすい。

本の顔、表紙を考えよう

本文用紙の準備の話は前回で終わったので、表紙について。

コピー本でも表紙だけは出来る限りフルカラーで印刷会社に頼んだ方が良い。
周りがPP加工表紙のオフセやオンデマの本を並べているのに、自分のスペースにある本の表紙はモノクロやカラーコピーっていうだけで不利になる。

ただ、普通に「同人誌表紙印刷」にするとどうしても費用がかさんでしまう。
別にPP加工も要らないしどうせコピー本で自宅製本するんだからそんなに立派なものじゃなくても良いと思います。

出来るだけ低コストで高クオリティの表紙を作るには

そこで、チラシ・フライヤー印刷を使います。
そうすることでまず費用が半分くらいになる。

前回の記事でも出たグラフィックで頼むと折り加工やスジ入れ加工をしてくれるので便利。
表紙は紙見本を見ながら好きな用紙を選ぶと良いと思います。
特殊紙でも普通に表紙印刷を頼むよりうんと安くなるから幅がすごく広がる。

B5サイズの本にするならB4サイズで二つ折加工(orスジ入れ加工)を注文する。
A5ならA4サイズで。無料オプションで変形も出来る。(特殊変形は別)
何故二つ折加工するかというと、自分で分厚い表紙を折るには色々工夫が必要でとても面倒だからです。
正直ここはお金を払ってしまったほうが楽だと思う。自力でできるorしたいって人は抜いて下さい。
スジ入れ加工は二つ折加工より高いけど、特殊紙や分厚い紙を使うと二つ折加工出来ない時があるので代わりに使います。あとで自分で製本する時折りやすくなる。

納期は8日~でお金さえ詰めば仕様にもよるけど当日納期もできます。
初めての人でこれをどうしたら間に合わせることが出来るかって状況になった時や、入稿云々不安になった時は、グラフィックは24時間営業なので電話で問い合わせてみてください。

ちなみにキャンペーンやってる時はオンデマ印刷よりオフセット印刷の方が安くなるのがグラフィックマジック。
2015/09/03現在、Gコート/Gマットコートのキャンペーンやってるみたいなんですけど、

  • チラシ・フライヤー B4サイズ
  • Gコート110k
  • フルカラー両面印刷
  • 100部
  • 二つ折加工
  • 8日納期

5,020円です。オンデマと比べても(表紙代+本文用紙+インク代)安いよ。

コート紙・マットコート紙のキャンペーンはしょっちゅうやってるんで、仕様考えるときは最初に「キャンペーン一覧」をチェックすると良いと思う。
この記事書いてる時は特殊紙のキャンペーンもやってる。ファンシーペーパー。
キャンペーンも特になければ、最初はとりあえずコートかGコートの110kくらいで作って於けば良いと思う。

表紙データを作るコツ・注意点

個人的に気を付けた方が良いと思うのは同人誌表紙印刷と違って背幅がないところ。
普通にパカッと真ん中を二つに折るから、表裏が別デザインの場合は背幅を少し意識してデータを作ること。
後で本文を挟んだ時に紙の厚さだけ背中部分が広がるよ。

すっごくグラフィックさん推しだけどグラフィックさん大好きなので許してほしい…
他にも印刷所はあるので好みのところ見つけてみてください。
チラシ印刷、フライヤー印刷でググればいっぱい出ると思う(けど私はグラフィックさん推す)